2023年10月1日

時間とお金を無駄にしてしまうパーソナルトレーニングジムの特徴3選

福岡太宰府にあるヨガ・マシンピラティス・パーソナルトレーニングを提供しているスタジオkicori(きこり)でパーソナルトレーナーをしています夫です。

今回は、「パーソナルトレーナー目線で考える通って欲しくない、時間とお金を無駄にしてしまうパーソナルトレーニングジムの特徴3選」という内容で話していきたいと思います。

そもそもなぜこういった内容のブログを書こうと思ったかというと、うちのパーソナルトレーニングに通われているお客様や体験レッスンで来られたお客様からの体験談で、ヒドいパーソナルトレーニング指導をしているジムが多くあることを知り、注意喚起も兼ねて、今回お話しさせていただきます。

 

特徴1.成果評価をしない。成果評価が曖昧。

パーソナルジムに通う方は間違いなく目的があって通っているので、その目的が達成されたかどうかを評価することは非常に重要なポイントです。

例えば、「ダイエットをしたい」という目的のお客様が、パーソナルジムに通い、結果体重5キロの減量に成功。「5キロ痩せてよかったですね」では成果評価としては不十分だと僕は考えます。

ダイエットにおいて、大事なのは「体重」が落ちたかどうかではなく「体脂肪」が落ちたかどうかが重要なので、落ちた5キロの「中身」を評価しないジムはオススメできません。

もし仮に、この5キロの内訳が、「体脂肪」ではなく「筋肉」だったら、「体脂肪率」は体重が落ちる前より上がりますし、体もダルダルで基礎代謝もダダ下がり。痩せにくく太りやすいリバウンド体型にマイナスチェンジな結果となってしまいます。しかも一度失った筋肉は簡単には戻りません。

また別のパターンで考えると、糖質制限を指示され、日々のタンパク質量をモニタリングせずに減量した結果、体重は5キロ減。しかし、落ちた体重の大部分は糖質と結びついて体に蓄積されていた水分で、パーソナルトレーニング期間が終わり食生活をもとに戻したタイミングで糖質量と体水分が元に戻り、体重もすっかり元に戻ってしまった。なんていう話もよく耳にします。

体重が落ちなくても体重が落ちない場合でも、筋肉量が5キロ増えて、体脂肪が5キロ減っていたら、体重的には±0ですが、体脂肪率はかなり落ち、ボディラインも別人級になっているはずです。

こういったことから、ダイエットが目的のお客様に対して、成果指標が体重だけでは不十分だということが分かったかと思います。

 

特徴2.食事指導をしない。食事指導が抽象的。

「食事管理はしたくない。ただ筋トレをして気分をリフレッシュしたいだけ」というお客様に関しては、食事指導をする必要はないと思います。

しかし、大きなくくりで「体を変えたい」という目的のもと通われるお客様に対して具体的な食事管理方法を論理的に説明できないパーソナルトレーナーはオススメできません。

具体的であれば良いかというと、そういう訳でもなく、例えば…「ササミ・卵・オートミール・プロテイン」これを食べてください。こういった食事指導はNGですよね。そりゃこの食事内容だったら確実に痩せますが、毎日この食事メニューを摂ることは現実的ではないし、それぞれの生活スタイルがあるので、その中でいかに健康的に無理なく減量をしていくかが重要です。

実生活にそぐわない食事指導は間違いなく続かないし、パーソナルトレーニング終了後確実にリバウンドします。

またウチに体験レッスンに来られたお客様で、他のパーソナルジムに通われていた時「ウチは食事指導はしないので」とキッパリ断られたことがあるという話を聞き、そこのパーソナルトレーナーは楽で良いなと率直な感想を持ちました。

「ダイエット(痩せる)」原理は非常にシンプルです。

ダイエットの原理消費カロリー>摂取カロリー:痩せます
消費カロリー=摂取カロリー:現状維持
消費カロリー<摂取カロリー:太ります

いかに筋トレや有酸素運動で消費カロリーを増やしても、摂取カロリーが大きすぎれば太ります。ダイエットの根幹はカロリーコントロールです。1日一切動かずに寝て過ごしても、食事量が少なければ痩せます。逆に毎日フルマラソン40キロ走っても、それ以上に爆食いすれば太ります。

筋肉をつけたい時も同様です。「筋トレをしている時に筋肉が成長する」とよく勘違いされがちですが、筋肉が成長するタイミングは、トレーニング中ではなく、トレーニングが終わった後の食事や睡眠をとっている休息期間に筋肉は成長します。

このタイミングで睡眠時間や食事から取る栄養が足りない場合、筋肉は成長してくれません。ただ重いものを持って疲れただけになってしまいます。ダイエットや筋肥大が目的なのに、トレーニングをするだけで食事管理をしないということはお金と時間と労力をドブに捨てているようなもので、非常に非効率的です。

「食事指導をしない」は論外だとしても、「摂取カロリー」「タンパク質量」「PFCバランス」などの内容を具体的かつ論理的、さらには比較的簡単に行える食事管理方法を提案・指導できないパーソナルトレーナーは要注意です。

 

特徴3.ストレッチをしない。

これはお客様から聞いた話なんですが、トレーニング前のストレッチを一切行わないパーソナルジムがあるようです。

筋肉や関節がスムーズに動く状態を作ってからトレーニングを行わなければ、怪我のリスクも上がりますし、トレーニング中の関節の可動域も狭くなり、十分なパフォーマンスが発揮できません。

ウチのパーソナルジムでは、まずはじめにラジオ体操のような動的ストレッチをおこない、軽く体をほぐしてからトレーニングをスタートさせます。特に怪我のリスクが高い、腰・股関節・太もも裏・肩・肩甲骨に重点を置いてストレッチをおこないます。

ストレッチを行わないパーソナルジムに1年半通われているお客様が体験レッスンでウチに来られたんですが、体が硬すぎて、どのトレーニング種目も正しいトレーニングフォームをとることができませんでした。1回7000円のパーソナルジムに150回近く通い、100万円以上の費用を費やした結果、重りを持たない自重のスクワットすら体が硬くてできないというのは、全く笑えません。

そういった状態を考慮せずにトレーニング指導を受けた結果、パーソナルトレーニング中に2度ギックリ腰を起こしてしまったと話をされていました。

そのお客様は、少し見ただけでも「足首・股関節・太もも裏・肩甲骨・肩・胸椎」すべてが硬く、可動域が狭い。その状態を放置しただけでなく、無理なフォームでスクワットをさせ怪我をさせたパーソナルトレーナーは、パーソナルトレーナー失格です。

健康のために始めた筋力トレーニングで怪我をしては元も子もありません。体が硬くストレッチが苦手なお客様に対しても、ストレッチや体の柔軟性の重要性を説明し、理解していただき実施してもらう努力をしないパーソナルトレーナーは要注意です。

 

まとめ

パーソナルトレーナーは、資格がなくても誰でも名乗れる職業です。そのためいい加減なトレーニングをしているパーソナルトレーナーも数多くいます。そういったトレーナーから指導を受けないために、少しでも違和感を感じたら、そのジムを退会しましょう。

そのためには、入会時に多くの回数券は買わずに、お試しで4回ほど通ってみて、今回話した内容のポイントを当てはめてみましょう。信用できないと感じたら、サクッとやめて、次のジムを探しましょう。

パーソナルトレーニングジムを選ぶ際の参考になれば幸いです。

長々と失礼いたしました。